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「啓発すること」は、「発信すること」。これから部落差別をはじめ、あらゆる差別の問題について発信していきます。

テレビ朝日「西成差別報道」の取り組み

     部落解放同盟大阪府連合会西成支部支部
     大阪府立西成高等学校校長
1 西成差別とはなにか
1995年 結婚身元調査依頼差別事件
1996年 「別冊少女フレンド」差別事件
→これは、少女雑誌「別冊少女フレンド」の連載漫画の中で、主人公が話す「西成」というセリフに注釈が付けられ、「大阪の地名。気の弱い人は近づかない方が無難なところ」という解説が記されたことが発覚したもの。
2000年 西成差別実態調査→2002年報告書
→西成に対するマイナスイメージは、大阪市民一般で、42%。西成区民では、53.6%が持っている。釜ヶ崎=西成や浪速区に属する新世紀・通天閣ジャンジャン横丁などを間違って西成区と理解している。中高年齢者は、「西成暴動」などのかつてのマスコミ報道によって西成への偏見や差別を見聞きした人が多かった。
 今年2月14日、アメトークという番組の中で
行われた発言が西成差別ということで、9月19日深夜、番組終了後テレビ朝日の謝罪が行われた。直後のTwitterは、何十万の人がリサーチするなど荒れ具合がひどかったという。それを支えたのは、多くの人が持っている西成に対する差別意識だった。この問題は、テレビ朝日がその部分をカットすれば起こらなかったことでもある。
「おもんない。女の人の言っていることが全然現実と違うし、宮迫さんが言っていることは本当やったとしても、言っていいことと悪いことがあると思う。色んな県や国の人が見ているのにこんなこと言われたら、西成に住んでいる私達もヤバイ人みたい。面白くしたかっただけやろうけど、西成を馬鹿にしたんじゃなくて、西成に住んでいる皆も馬鹿にしている。でも私は、この二人だけじゃなく、この部分面白おかしく使ったテレビの人も悪いと思います。そして、テレビ局の人?とかって人一倍事実確認が大事やと思うのですが、何故あんな内容なのに事実確認しなかったかが不思議でたまりません。私みたいな高校生が見ても、やばい内容なのにどうして事実確認高校の名前を出して良いか聞のかなかったのが不思議です。」
 その西成区にある西成高校では、2007年から西成学習を行っている。
 高校名を言ったでけで「あの辺はアカンなあー」とか言われたりする。でも、自分が西成高校に行っているという時、自信なさげや言いづらそうに言ったは決してしません。「西成高校に行っているけど何か??」ぐらいの自信を持ち、胸を張ってはっきり言います!!(西成学習の感想)
 西成高校の校長は、学校の取り組み目標は「見下さない+あきらめない」「今回の件で、生徒会の生徒が法務局に訴えるぐらいにまでに生徒を育てていきたい」。今年の人権学習のテーマは、「笑いと人権」~嘲りの笑いと癒しの笑い~と言っていました。